外観は重厚かつあたたかみのある木製のラジオ。表面のダイヤル周辺の金属部品のレリーフやスピーカー切れ込み加工など、当時の素晴らしいデザインが、古き良き時代の空気を今に伝えています。細かな年代は特定できませんが、メーカーの山中電機は、大正11年から昭和前期にかけて日本の“ラヂオ”産業をけん引したメーカーだったことから、製造後少なくとも50年以上が経過していると思われます。にも関わらず、その意匠性の高さには見惚れてしまうほど。当時のこうした電機製品には、まだ手作りと機械製造の中間的な味わい深さがあって、職人の手のぬくもりが感じられるのが最大の魅力です。メーカーの山名電機は、松下・早川・七欧らと肩を並べ、4大ラジオメーカーと呼ばれていたとの記述がありました。昭和32年に東芝グループに吸収されて社名がなくなったようですが、部品製造部門を別会社として引き継ぎ、今でもその会社は存続しているそうです。なお、本品はコンセントが破損しているため、通電テストなどは一切行っておりません。お部屋やお店のインテリアとして大正~昭和のムードをお楽しみください。・サイズ:高さ約24cm×幅約30cm×奥行約15cm・材質:外観は木製・製造:山中電機株式会社/MADE IN CHAINA・コンディション:中古品・備考:経年のサビやキズがところどころあります。予めご了承ください。※写真では見えない色や汚れ、キズ、等がある場合がございます。予めご了承下さい。